STORY
自らの生い立ちにコンプレックスを抱えている青年、和樹。
彼は若手お笑い芸人として、厳しい芸能界の底辺でもがく日々を過ごしていた。
そんなある日、和樹が出演していたお笑いライブに旧友の弘也がやって来る。
弘也は、和樹と同じ児童養護施設で少年時代を過ごした仲間だった・・・。
思いがけない再開をきっかけに、和樹のアイデンテティは揺さぶられていく。
CAST
大野ユウジ(青春事情)
加賀美秀明(青春事情)
山本夢(ユニオンエンタテイメント)
小野島徹(松竹芸能)
友情出演 がじゅまる(オフィス北野)
STAFF
監督 西坂來人 音楽 中間正太 制作協力 青春事情 他
タイトル「 レイルロードスイッチ RAILROAD SWITCH 」に込めた想い
僕は子どもの頃の一時期を、児童養護施設で暮らしていました。
施設を出た後、「あの頃の仲間達は、今どうしているのだろう?」と考えることが何度もありました。
上京して10年ほど経とうとした頃、かつて自分がお世話になった施設の先生と再会し、当時の仲間のことや、施設を巣立っていった人達の話しを直接聞く機会がありました。
かつての仲間たちは、今も必死に生きている。
厳しい社会の中で、時に苦しみながら幸せな家庭を築こうともがいている者。
警察沙汰を起こして新聞に載る者。
連絡はないけれど、先生曰く「あの子はたぶん幸せにやってる」とお墨付きをもらっている者。
東日本大震災の時、津波に飲まれて命を落とした者。
そんな中でも特に印象深いエピソードっだったのは、僕が直接知らない先輩のお話しでした。
その先輩は施設から出た後、しばらくして連絡が途絶えていたと言います。
そして数年後に東京の路上で死んでいるのを発見されたのだそうです。
空っぽの財布以外に何も持っていなかった彼のポケットの中には、施設の電話番号が書かれたメモだけが入っていたと言います。
その話しを聞いた時、僕の胸の奥に暗いものがズシンと落ちて来ました。
施設に来る子供たちの多くは、虐待を受けているか、家庭環境が非常に複雑な子供たちがほとんどです。
本来なら親から愛情をたっぷりと受けるべき年齢で、寂しさや恐怖を味わい、大人になってからは深い孤独の中で苦しんでいる。
もちろん、施設出身者がみんな不幸な生活をしているわけではありません。
しかしながら、児童養護のその後のケアについては、まだまだ支援が足りない現状があることは事実です。
「 RAILROAD SWITCH 」とは、鉄道の線路において線路を分岐させるポイントのこと。
この映画がきっかけで、少しでも多くの人に児童養護のその後の課題があることを理解してもらい、解決するための取り組みが拡充していくことを
期待しています。
世界を少しでも変えるスイッチになりたい。タイトルにはそんな想いが込められています。
西坂來人
第一次目標金額達成のお知らせと、上映イベント➕長編映画制作に向けてのご寄付のお願い
3/7時点で、30万円のご寄付が集まり、今回の短編映画を制作することができました。
本プロジェクトへご支援をいただき本当にありがとうございます。
おかげさまで無事にプロジェクトの第一目標である短編映画(パイロット版)が完成し、公開することができました。
多くの方に支えられているプロジェクトという大きな責任を噛み締めながら、たくさんの観客の心に届く作品作りに励みたいと思います。
引き続き上映イベントや長編作品の制作に向けて、継続的にご寄付を受付ております。
次回長編映画の制作費として 1,500,000円 を第一次目標に、ご寄付を受付けております。
この企画にご賛同しご協力をいただける支援者の方がいらっしゃいましたら、下記のフォームよりご連絡いただき、フォームの下に記載している銀行口座までお振込ください。
皆様の暖かいご支援、ご協力を心よりお待ちしております。
西坂來人
●長編映画化へ向けた制作資金 目標金額達成! 1,538,671円 目標 ¥1,500,000
振込先)
三井住友銀行 国領支店(681)
普通口座 6627521
口座名義 西坂來人